よもぎの驚くべき健康効果:あなたが知らなかったよもぎの9つの事実とは?
日本古来からの薬草「よもぎ」
日本の自然の中で、季節の変わり目に緑豊かな姿を現す植物があります。それは、ほのかに甘く爽やかな香りを放ち、春の訪れを告げる「よもぎ」です。古来から日本の文化に深く根ざし、食用や薬草として利用されてきたよもぎは、その存在自体が日本人にとってなじみ深いもの。しかし、その地味な見た目の裏には、予想をはるかに超える驚くべき健康効果が秘められています。
よもぎが単なる野草ではなく、私たちの健康と生活を豊かにするための貴重な資源である理由を探ります。よもぎが持つ血液の浄化や造血作用、デトックスとダイエットへの効果、体を温める力、そして心身のリラックスや安眠を促す働きなど、さまざまな面からその魅力を解き明かしていきます。さらに、生活習慣病の予防、美肌や美白への貢献、貧血やがん予防に至るまで、よもぎがいかに私たちの健康を多角的にサポートしているのかを見ていきましょう。
しかし、全ての人にとって万能の薬草とは限らないよもぎ。特にキク科にアレルギーを持つ人にとっての注意点もあります。この章を通じて、古来より伝わる自然の恵み「よもぎ」の知られざる力に、あなたもきっと驚かされることでしょう。それでは、よもぎの緑深い世界へと足を踏み入れてみましょう。
ヨモギ同様に様々な健康効果のある「あずき(おはぎ)」についてのブログはコチラから←
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 食物繊維 | 炭水化物 |
37kcal | 4.8g | 0.1g | 7.8g | 8.2g |
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン |
3mg | 250mg | 140mg | 24mg | 88mg |
鉄 | 亜鉛 | 銅 | ビタミンC | βーカロテン |
3mg | 0.4mg | 0.28mg | 2mg | 6000㎍ |
ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンB6 | 葉酸 |
380㎍ | 0.08mg | 0.09mg | 0.04mg | 51㎍ |
よもぎ(茹で) 栄養成分100g当たり【出典:文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年】より
血液の浄化と造血作用
日本の春の象徴であり、伝統的な薬草でもあるよもぎは、その緑豊かな葉に秘められた力で私たちの健康に多大な恩恵をもたらします。特に注目すべきは、その血液の浄化と造血作用です。よもぎが血液をきれいにし、新しい血液を作り出す力を持っていることは、古くから多くの人々に知られています。
よもぎに含まれるクロロフィルは、よもぎの鮮やかな色の源であり、血液を作るヘモグロビンの生成を助けることが知られています。この作用により、体内を循環する血液が余分な悪玉コレステロールを吸着し、排出することで、コレステロール値の改善にも寄与します。
さらに、よもぎは不溶性の食物繊維を豊富に含み、これが腸内で不要な有害物質を吸着し排出することで、体内の浄化に大きく貢献します。これにより、便秘の解消や体内環境の改善にも繋がり、ひいては腸内にいる免疫細胞の活性化も期待できます。美容と健康の両面で、よもぎの力は計り知れません。
よもぎには貧血を予防する効果もあります。よもぎに含まれるビタミンKには血液凝固作用があり、止血効果が高く、古来より怪我や出産時の止血の薬草としても用いられていたこともあます。またヨモギに含まれる鉄分により更に血液の増やす事を助けることもできます。
このように、よもぎには血液の浄化と造血に効果的な成分が豊富に含まれています。
デトックスとダイエット効果
古くから「万能薬草」として利用されてきたよもぎは、そのデトックス効果とダイエット効果で私たちの健康をサポートします。よもぎの豊富なクロロフィルや食物繊維が体内の老廃物を排出し、血液を浄化することで、体内環境を整え、新陳代謝を活発にします。
よもぎに含まれる食物繊維は、前章でも書いた通り便秘解消に効果的であり、これがデトックス作用を高め、結果としてダイエットに繋がります。便秘が解消されることで体内の不要なものが排出されやすくなり、腸内環境の改善にも貢献し脂肪燃焼に効果的な善玉菌も増えることが期待できます。
また、よもぎに含まれるクロロフィルは血液の造血を助けるだけでなく、悪玉コレステロールの排出を促し、血中脂質の正常化に貢献します。これらの作用が相まって、心筋梗塞、糖尿病、肥満などの生活習慣病を予防する手助けになります。
よもぎは食べる、飲む、お風呂に入れるなど、様々な形で私たちの生活に取り入れることができます。特によもぎ茶は、デトックスやダイエット効果を期待しながら手軽に楽しむことができるため、日々の生活に取り入れやすいです。
体内のデトックスを促進し、新陳代謝も高めるよもぎは、健康的なダイエットをサポートするだけでなく、体質改善にも繋がる万能薬草です。毎日の食事に取り入れることで、よもぎの持つ自然の力を最大限に活用しましょう。
体を温める効果と冷え性の改善
よもぎはその生命力の強さから様々な形で私たちの生活に役立ってきました。特にその「体を温める効果」は、冷え性の改善に非常に有効です。よもぎの持つ血行促進効果や発汗作用により、体の表面だけでなく体の芯から温めることができ、冷え性の症状緩和だけでなく、肩こりや頭痛の解消にもつながると言われています。
よもぎに含まれる豊富な栄養成分、特に葉緑素であるクロロフィルには、血液の造血を助ける働きがあり、さらには血中コレステロール値を下げる助けもするとされています。これにより、体内の循環が改善され、自然と体が温まりやすい状態を作り出します。また、ビタミンK、カリウム、鉄分なども含まれており、これらの栄養素も体を温める効果や冷え性改善に間接的に寄与する可能性があります。
よもぎを利用した「よもぎ蒸し」は、特に美容と健康を意識した女性に人気のある方法です。この蒸気浴は、よもぎの葉を利用したもので、体を内側から温め、デトックス効果も期待できるとされています。
よもぎは、よもぎ茶やお風呂に入れるなど、様々な方法で日々の生活に取り入れることが可能です。これにより、冷え性の症状を自然に和らげ、血流の改善行われ、腰痛や肩こりの他に、様々な病気の予防にも効果が期待できます。
リラックスと安眠効果
よもぎに含まれる心地よい香りによって、リラックス効果と安眠効果があることが知られています。主要な香り成分であるシネオールとαツヨンは、神経を鎮静化させてイライラを解消し、質の良い深い睡眠を促す効果があります。特にシネオールは利尿作用も持ち合わせているため、体内の余分な水分を排出し、リラックス状態をさらに深めることができます。
よもぎの爽やかな香りは春の訪れを感じさせ、心身のリラックスに役立ちます。アロマとしても人気があり、よもぎの香り成分が含まれたアロマオイルや入浴剤を使用することで、家で簡単にその効果を享受することができます。また、αツヨンには殺菌・防腐効果もあるため、リラックスしながら体を清潔に保つこともできます。
これらの特性を活かすためには、よもぎ茶を飲んだり、よもぎを使った入浴剤でバスタイムを楽しんだり、よもぎの香りがするアロマ製品を使用したりすることがお薦めです。よもぎの香りに包まれながらのリラックスタイムは、日々のストレスから解放され、心地よい睡眠につながるでしょう。
生活習慣病の予防
よもぎは生活習慣病の予防に役立つ可能性がある成分を多く含んでいます。特に、よもぎに含まれるクロロフィルの造血を作用や、余分な悪玉コレステロールを体外に排出すること、よもぎの食物繊維による、腸内環境を改善する効果などは生活習慣病も予防する効果が期待できます。
またβ-カロテンもよもぎの重要な成分の一つで、強力な抗酸化作用を持っています。この成分は体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持に役立つほか、免疫力の向上や視力の保持にも寄与します。β-カロテンによる抗酸化作用は、体内での活性酸素の除去を助け、老化の原因となる細胞の酸化を防ぐことで、生活習慣病の予防に役立つと考えられています。よもぎのβ-カロテン含有量は、にんじんなど他の緑黄色野菜と比較しても豊富であり、これらの健康効果を期待することができます。
これらの成分を日常的に摂取することで、生活習慣病の予防に役立つ可能性があります。
美肌と美白効果
よもぎに含まれるクロロフィルには、美肌と美白に役立つ強い殺菌作用があります。クロロフィルは、ニキビの主な原因であるアクネ菌の働きや増殖を防ぎ、肌の炎症を抑制する効果があるため、ニキビやニキビ跡の治療に有効です。
また、よもぎにはβ-カロテンやビタミンCなどの抗酸化作用を持つ栄養素も豊富に含まれています。これらは、活性酸素を抑制して肌の老化を防ぎ、シミやしわを予防する効果が期待できます。さらに、これらの成分の相乗効果により、美白効果も期待できるとされています。
よもぎを日々のケアに取り入れることで、健康的で美しい肌を保つことができるかもしれません。日々の食事によもぎ茶を追加することで体内からのアプローチや、よもぎを含む化粧水やパックを肌に直接塗布することで、美肌や美白効果を実感することが期待できるでしょう。ただし、使用前には自分の肌質やアレルギーの有無を確認し、適切な使用方法を心掛けることが大切です。
貧血の予防
よもぎに含まれる成分は、貧血予防に効果的な働きをするとされています。特に、クロロフィルは血液の造血を助ける効果があり、体内でヘモグロビンの生成を促進し、貧血の予防や改善に寄与すると考えられています。また、よもぎは鉄分も豊富に含んでおり、これが赤血球の生成に必要なミネラルとして貧血予防に貢献します。さらに、ヨモギに含まれるビタミンKも血液凝固に関わる栄養素として、過剰な出血を防いで貧血予防に役立つとされています。
ただし、ヨモギだけで貧血の予防が出来る訳ではなく、日々のバランスの取れた食事にヨモギをプラスするのが最も良い貧血の予防になります。
がんの予防
よもぎにはがん予防に役立つ可能性がある成分が含まれていると言われています。特にクロロフィルやβ-カロテンといった抗酸化作用を持つ成分は、活性酸素を取り除くことで、結果的に細胞のがん化のリスクを低減する可能性があるとされています。
また、よもぎに含まれる「アルテミシン」という成分には強い抗がん作用があるという研究もあります。がん細胞は鉄を吸収する性質があるため、アルテミシンと鉄分を結合させた化合物によってがん細胞を効率的に破壊する可能性があるとされています。
しかし、これらの効果についてはまだ十分な科学的根拠が確立されておらず、特に人間における臨床結果は不足しています。そのため、よもぎががんを予防または治療する確実な手段として推奨されることはまだありません。さらに、日本に自生するよもぎと、研究で言及されるよもぎ属の他の植物とは成分が異なる可能性があるため、同じ効果を期待することは難しいかもしれません。
よもぎは多くの健康効果が期待される薬草ですが、がんに関しては、医師の指導のもと、正式な医療治療を優先し、よもぎを補助的な健康維持手段として利用することをお勧めします。
アトピーとキク科アレルギーへの注意
よもぎはアトピー治療において、その抗炎症作用、リラックス・安眠作用、および抗菌作用により、症状のコントロールに役立つと考えられています。
アトピー性皮膚炎を患っている人の中には、よもぎ風呂を利用することで症状が改善したという報告もあります。しかし、よもぎ風呂がアトピーを根本的に治療するわけではなく、治療の補助として利用されることが推奨されています。
一方で、よもぎはキク科の植物であるため、キク科アレルギーのある人の使用には注意が必要です。キク科アレルギーの人がよもぎを使用すると、アレルギー反応が引き起こされる可能性があります。健康の為によもぎを利用したお菓子や料理、お茶、お風呂や化粧水など試す場合には注意が必要です。キク科アレルギーの有無に関わらず、新しい治療法や製品を試す際には、医師や専門家と相談することが重要です。
よもぎの利用は、アトピー症状の改善に役立つ可能性がありますが、個々の体質やアレルギーの有無によっては反対の効果を引き起こすこともあり得るため、使用する際には十分な注意してください。
よもぎの多様な活用法
よもぎを生活に取り入れる方法は非常に多様で、その効果も様々です。よもぎの主な成分には、血液の浄化や造血を助けるクロロフィル、体内でビタミンAに変換されて免疫力を高めるβ-カロテン、腸内環境の改善に役立つ食物繊維などがあります。これらのよもぎの成分には、脂溶性と水溶性の両方が含まれており、それぞれ異なる活用法で利用することができます。
β-カロテンのような脂溶性の成分は、体内での吸収を高めるために油と一緒に摂取することが推奨されます。料理においては、よもぎを加熱して油を使った調理法、例えば炒め物や天ぷらなどが適しています。これにより、β-カロテンの吸収が促進され、美肌や免疫力の向上に役立ちます。
一方で、水溶性の成分は、お茶や草餅などとして利用することが一般的です。よもぎ茶にはアンチエイジングや美肌、ダイエット、貧血や更年期障害の改善などの効果が期待されており、ノンカフェインであるため、妊婦さんにもおすすめされています。しかし、妊婦は摂取量に注意する必要があります。
よもぎを料理に使う際は、新芽や若々しい黄緑色の葉を選ぶと良いです。これらは香りや味が良く、餅やパン、和え物など様々な料理に利用できます。特に春先の新芽は、その柔らかさと香りで料理の味わいを豊かにします。
このように、よもぎの成分を最大限に活用するには、それぞれの成分の性質を理解し、適切な方法で取り入れることが大切です。日常的によもぎを取り入れることで、健康維持や美容に役立てることができるでしょう。
ただし、自生しているヨモギを利用する際は、農薬の付着や衛生状態が不明なので、十分気を付けてから利用する様にしましょう。
よもぎの健康効果まとめ
日本古来からの薬草として親しまれ、春の訪れを告げるよもぎは、その地味な見た目の裏に多彩な健康効果を秘めています。
ヨモギにはその含まれるクロロフィルや食物繊維、ビタミン類、香り成分などによって「血液の造血作用と浄化」「デトックスとダイエット効果」「体を温め冷え性の予防」「リラックスと安眠効果」「生活習慣病の予防」「美白・美肌効果」「貧血の予防」「がんの予防」「アトピーの改善」と様々な健康効果が期待されています。
これらはヨモギを日常的に食事に取り入れたり、入浴剤としてヨモギを活用することによって効果が期待できます。ただし、まだ研究途中の情報もありますし、きく科アレルギーなどの問題もありますので、あくまで日々の健康を維持する補助として、ヨモギを上手に活用していきましょう。
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