みんなが知っている七夕

　みんながご存じ７月７日は「七夕」飾り付けた笹に願い事を書いた短冊を添えて、星に祈る行事です。

　もとは天の川を隔てて暮らす恋人のひこ星(牽牛)と織姫(織女)が１年に１度会うことが許されたという中国の「星伝説」、その織姫に手芸や機織りの上達を願いお供え物や飾り付ける「乞巧奠(きっこうでん)」、そして日本の天から降りてくる水神様に捧げる神聖な布を、穢れを知らない女性が棚づくりの小屋に籠って機織りして作る「棚機津女(たなばたつめ)」という行事が混ざり合わさって今の形になったようです。

　七夕(たなばた)の名称は日本の棚機津女(たなばたつめ)の影響、行事としては星伝説や乞巧奠(きっこうでん)の影響を色濃く受けています。

食べ物にまつわる話は…

　乞巧奠では、中国の五行説に乗っ取り５色の飾りやお供え物をしています。５色とは「青(もしくは緑)・赤・黄・白・黒」のことで、それぞれ「木・火・土・金・水」に当てはめられています。

　実は七夕には特定の料理や食べ物に関連付けられていません。なぜなら、七夕は主に牽牛と織女の恋物語に焦点を当てた祭りであり、特定の食べ物に結び付けられた伝統はありません。

　ただし、一部の地域や家庭では、七夕に合わせて季節の食材やカラフルな料理を楽しむことがあります。また季節は夏なので、新鮮な夏野菜やスイカ、メロンなどを星形に飾り付けて食べたり、星形のゼリーなどのスイーツも存在しています。

　また「そうめん」を天の川に見立てて食べる「七夕そうめん」という風習もあります。五行説も取り入れて５色の食材でカラフルな「七夕そうめん」を食べるのも良いかもしれませんね。

　七夕に食べる伝統の食事はありませんが、これから新たに創造していく楽しみがあるともいえます。新たな「七夕フード」が広がってより楽しい七夕になりますように。