さつまいもで若さを保てる?その驚くべき5つの健康効果5選をご紹介します!
秋の味覚さつまいも
実りの秋の味覚の一つと言えば「さつまいも」。今ではご飯のおかずにも、様々なスイーツの材料にもなる人気の食材ですが、元々は海外から江戸時代の薩摩藩(現在の鹿児島)に伝わり、そこから飢饉対策として日本全国に広がりました。
美味しさはもちろんのこと、さつまいものでんぷん質に含まれる炭水化物の他にビタミンやミネラルなどのさつまいもの栄養素による5つの健康効果、ずばり「いつまでも若々しくあれる」「高血圧の改善」「豊かな腸内フローラ」「貧血予防」「疲労の回復」も全国に広がった理由でしょう。
今回の記事ではそんなさつまいもの日本に伝わった経緯と、実は若々しさにも効果のあるさつまいもの栄養についてご紹介します。
地球の裏側からきたサツマイモ
サツマイモの原種
さつまいもの原産地は、日本の真裏の南アメリカ大陸の熱帯地域メキシコ辺りであろうと言われています。特徴や染色体などを比較した結果、南米に植生している「トリフィーダ」という植物が原種だと分かっています。トリフィーダを栽培しながら、より大きくおいしくなる物を選別して栽培し続けることに寄って徐々に「さつまいも」になっていたと考えられています。
さつまいも日本に伝来はいつ?
そんなサツマイモは紀元前3000年くらいから南米で栽培されていた形跡があり、その後モアイで有名な「イースター島」などを経由して、紀元前1000年くらいにはポリネシアまで海路を経由して到達されていました。その後インド、マレーシア、フィリピン、中国へと伝来していったそうです。
一説には1597年に宮古島に入って来たのが最初の日本伝来という説もありますが、文献に残っている公式に日本に入って来た記録は1605年に琉球王国の野国総管が中国の福建省より鉢植えを琉球へ持ち帰ったことで、これが最初に日本にさつまいもが伝来した時と言われています。
その後、1705年に琉球を管理していた薩摩藩の前田利右衛門が持ち帰り九州地方に広めたことに寄り「薩摩芋(さつまいも)」と呼ばれるようになりました。他にも中国伝来の芋なので「唐芋(からいも)」や、中国語に倣って「甘藷(かんしょ)」とも呼びます。余談ですが市場でサツマイモを買うと伝票には「さつまいも」と書かないで、薩摩藩を統治していた「島津家」の家紋の〇に十の紋が伝票に書かれていることがあります。
原産地が砂漠周辺で乾燥や暑さに強かったので、飢饉対策の「救荒作物(稲とかが干ばつなどで育たない時に代わりに食べる物)」として九州で広まっていきました。その後1735年に当時の江戸幕府8代将軍 徳川吉宗が蘭学者の青木昆陽(あおきこんよう)に命じて取り寄せ、当時の飢饉対策として関東地方でも広まっていきました。
さつまいも健康効果5選
現代では飢餓対策ではなく「オヤツに良し」「おかずに良し」なさつまいもですが、美味しいだけではなく、非常に優れた栄養素を含み様々な健康に良い効果がありますので、それを順番に5つ厳選してご紹介します。
1.いつまでも若々しく
さつまいもにたくさん含まれるコラーゲン生成を助けるビタミンC・体内でビタミンAに変わるβカロテン、細胞を傷つける活性酸素の働きを抑えてくれるビタミンE、サツマイモの皮に含まれるアントシアニン・クロロゲン酸はなど、これらの栄養素は全て非常に強力な抗酸化作用があります。これらの抗酸化作用によって、体内に発生する老化現象の原因になると考えられている有害な活性酸素を減少させて細胞の酸化(老化)が抑制され皮膚もシミを予防しツヤツヤ美肌になり、いつまでも若々しく元気に活動する効果が期待できます。
2.高血圧の改善
さつまいもに含まれるカリウムがたくさん含まれています。高血圧は塩分を過剰に摂ることにより、血中のNa(ナトリウム)濃度を薄める為に多くの水分を入れることで起きます(血管内の水分が多くなる分圧力が高くなる)。そういう状況でカリウムを摂取すると、体内で過剰になったNa(ナトリウム)を排出してくれ、それによって血圧を下げてくれます。またさつまいもなどに含まれているカリウムは血管だけでなく体内の余分な水分も排出してくれるので「むくみ」の改善にも効果があります。
またさつまいもに含まれるマグネシウムは筋肉の収縮を抑え、血管を拡張して血圧を下げる効果があります。つまりカリウムとマグネシウムが両方とも含まれるさつまいもは高血圧の改善にうってつけの食材と言えます。
3.豊かな腸内フローラ
さつまいもには食物繊維が豊富で、皮つきの状態で100g当たり水溶性食物繊維が1.0g、不溶性食物繊維が2.8gと非常に多くの食物繊維がも含まれています。
またさつまいもには「ヤラピン(jalapin)」という成分が含まれています。ヤラピンはさつまいもを切った時に出る白い液体の事です。ヤラピンには便通を助ける作用があります。特に皮に近いところに豊富にヤラピンが含まれているで、皮ごと召し上がると効果的に摂取できます。さつまいもを皮ごと食べることに寄って、ヤラピンを摂取して安定的な排泄を行い、豊富な食物繊維が良性腸内細菌のエサになり便の量を増やして腸の蠕動運動を助け、腸内環境が豊かになり便秘が解消する働きが期待できます。
また食物繊維には血管の炎症を抑える効果、血中コレストロールを下げる効果、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果もあります。1日に男性なら21g以上、女性なら18g以上の食物繊維を摂ることが推奨されています。なお食物繊維は食事の前半に摂るとその血糖値上昇抑制効果をより効率よく活かすことができます。
近年の研究で、腸内には多くの免疫細胞が常駐し、食物と一緒に入ってくる雑菌やウィルスと戦っていることが分かっています。また腸内で作られたトリプトファンという必須アミノ酸は、脳内で幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンに変換されます。つまりさつまいもを食べて腸内を整えることによって、便通だけでなく免疫にもメンタルにも良い影響を与えることが期待できます。
4.貧血予防
さつまいもには鉄分が100g当たり05mg含まれています。鉄分はビタミンCを一緒に摂ると吸収を促進してくれます。つまり鉄分とビタミンCが両方含まれているさつまいもは鉄分摂取には効果的です。ただし、ビタミンCは水に溶けだす水溶性の栄養素なので、焼き芋にするか、みそ汁の具にして汁ごと摂取することでその機能を存分に取り入れることができるのでお勧めします。
5.疲労回復
さつまいもに含まれるビタミンB1、B2はそれぞれエネルギー代謝を行う酵素です。ビタミンB1は糖質をエネルギーに、ビタミンB2は脂質をエネルギーに変換してくれます。結果、さつまいもに含まれるこれらの栄養素によって体内のエネルギー循環が良くなって疲労の回復に繋がります。
さつまいもはでんぷん質が多く100g当たりの糖質29.7~35.5g、カロリーは126~151kcal(調理方法で異なる)と高めです。白米の100g当たり156Kcalに比べれば低いですが、さつまいものダイエット効果を期待している場合は食べすぎに注意が必要です。
ただ、さつまいもはGI値が低い食材でもあります。GI値は食品による血糖値の上昇を表す指標で、さつまいもの様にGI値が低い食材は摂取しても血糖値が時間をかけて緩やかに上昇します。さつまいもはそのポリフェノールや食物繊維の働きによって糖質がゆっくり吸収されます。そのお陰で余分な糖質を脂肪に変換させる働きのある「インスリン」の分泌が少なく、さつまいもを過剰に摂取しなければダイエットにも効果的な食材になります。
さつまいも健康効果まとめ
紀元前の昔から人類に愛されてきた「さつまいも」。美味しいだけでなく、様々な健康効果のある野菜です。焼いて良し煮て良しスイーツにして良しと色々と楽しめるさつまいも。
健康メリットは皮ごと召し上がることによって更にアップしますので調理する時は皮ごと、焼きいもは皮も一緒に食べましょう。段々と新物のさつまいもが市場に出回り始めたこの時期。皆さんもさつまいもを食べてその栄養を身体に取り入れて健康で若々しく過ごしていきましょう。
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