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酒粕で変わる日常:酒粕で美肌を手に入れる?!健康・美容・料理のすすめとは

酒粕って何?基本情報の紹介

日本酒の製造するのに水と麹とお米で醸した「もろみ(醪)」をしっかり濾して出来た液体が「日本酒」、濾す際に残った副産物が「酒粕」です。しかし、副産物どころか、様々な栄養を宿したこの白色の固形物は、日本の伝統料理や美容法に古くから活用されてきました​​​​。

 

酒粕はその形状から板粕、ばら粕、練り粕など、形状によって使い方が異なり、料理や美容に幅広く利用されています​​​​​​。

 

  • 板粕:日本酒を絞ったまま板状に切り分けられて酒粕。しっかり絞られている為、なかなか溶けにくですが、その分保存性に長けています。
  • ばら粕:板粕の様にまとまらなかった酒粕。バラバラになっている為、板粕よりは溶けやすく柔らかいです。
  • 練り粕:酒粕を容器などで練って柔らかくしたもの。主に魚や野菜を漬けるのに使われます。

板粕やばら粕は、酒造りが終わった晩秋から冬にかけて各酒蔵から出てきます。練り粕は練って熟成を進めさせるために夏に出回ることが多い酒粕です。

 

エネルギー たんぱく質 脂質 食物繊維 炭水化物 水分
215kcal 14.9g 1.5g 5.2g 23.8g 51.1g
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
5mg 28mg 8mg 9mg 8mg 0.8mg
亜鉛 ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ビタミンB6
2.3mg 0.39mg 0.03mg 0.26mg 2mg 0.94mg
ビタミンB12 葉酸 パントテン酸 ビタミンC アルコール 食塩相当量
0㎍ 170㎍ 0.48mg 0mg 8.2g 0g

酒かす 栄養成分100g当たり【出典:文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年】より

 

 

酒粕の健康効果

酒粕に含まれる栄養素は、美容だけでなく健康にも良い影響を与えます。たんぱく質、脂質、糖質、食物繊維、カルシウムなどがバランスよく含まれており、これらは身体の基本的な機能を支え、免疫力の強化にも役立ちます。

 

また酒粕にたくさん含まれるビタミンB群の葉酸には、造血機能のサポート、妊娠初期の胎児の神経管閉鎖障害のリスク軽減、DNA合成の促進など、さまざまな健康効果が期待できる栄養素です

 

 

美容への効果

酒粕はビタミンB群、特にビタミンB2とB6が豊富で、これらは肌の調子を整えるのに役立ちます。また、美容パックとして酒粕を利用することで、これらの栄養素を直接肌に取り入れることができ、美肌効果が期待できます。またビタミンB2には脂肪をエネルギーに変換してくれる効果も期待できるので、ダイエット効果も期待できます。

 

ただし、酒粕に含まれるアルコール分は肝臓で脂肪を代謝するのを阻害してしまうので、それが気になる方は、しっかり煮切って使用することが推奨されます

 

 

料理での利用方法

酒粕を使った料理は、その風味が料理の味わいを深め、旨味とコクを加えます。定番の酒粕甘酒は、満腹感を得られる上にカロリーが低く、ダイエット中の人にもおすすめです。また、ビタミンが豊富な鮭の粕汁は、味噌汁に酒粕を加えるだけで簡単に作れ、鮭の豊富な栄養と酒粕の栄養の両方を一度に摂れる栄養価の高い一品になります。粕漬けは、酒粕の風味が食材の臭みを取り、味を引き立てる効果があります​。

 

酒粕と言えば「甘酒」その健康効果についてはコチラのブログから←

 

 

酒粕の保存と利用時の注意点

酒粕の保存は、冷暗所で密封保存するのが基本で、開封後は冷蔵庫での保存が推奨されます。酒粕は熟成が進むと色や風味が変化するので、これを楽しむこともできます。ただし、酒粕の風味やアルコール分が気になる方は、料理に使用する際にはしっかり加熱することでアルコールを飛ばしてから利用するようにしてください​。

 

 

まとめ:酒粕で始める新しい生活

日本酒を作る際にできる副産物の「酒粕」、ただその実は様々な栄養素を豊富に含む栄養の宝庫です。特に酒粕に含まれるビタミンB2やB6には美肌を保つ為に優位な栄養素として働いてくれます。

 

酒粕は、酒粕甘酒にして良し、魚を漬け込んで良し、みそ汁に溶かしても良しと、様々な料理のアレンジに利用して、その豊富な健康パワーを摂取することができます。ただし、平均で8%前後のアルコールを含んでおりますので、アルコール分が気になる場合は、しっかり加熱してアルコールを飛ばしてから摂取するようにしてください。

 

酒粕を上手に利用して、美肌と健康に役立てましょう。

城戸憲司

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