焼いて良し、煮て良し、刺身でも良し、燻製にしても…と1年間で鮭を食べる機会を数えたら指が何本あっても足りません。それもそのはず、農林水産省の発表によると令和2年(2020)の1世帯当たりの平均鮭の年間購入量が2.6kgと日本で1番消費されている魚で、それは2位のマグロの1.3倍の量だったりします。それもそのはず、世界全体の鮭(サーモン)の生産量は令和3年(2021)に320万トンになった内、日本国内の消費量は32~33万トンと、全世界の鮭の10%以上を日本人が食べている計算になります。
そんなに愛される「鮭」の魅力とは何なんでしょう。
現代において、「秋に取れる魚」といえば「秋刀魚(さんま)」をイメージされることが多いですが、古くから「秋味」とは旬を迎える秋に大量に水揚げされる「秋鮭」のこと。ただ秋の鮭は産卵の為に川を遡上してくるので、その栄養は身ではなく次世代の卵などに回されているので秋の鮭は脂が少なく人気がなく価格も安めです。
ときしらずは、日本で生まれの本の川に産卵で戻ってきた鮭ではなく、ロシアのアムール川で生まれ、成長の為に回遊している中、日本沿岸で春から初夏にとれる鮭の事。本来の時期を外れて取れることが名前の由来で、「ときしらず」と呼びます。
ときしらずはまだ未成熟な為、お腹の中の卵や白子が発達していないので、その分、身体に栄養が満ちていて脂も乗っていて美味しいです。
ときしらず同様にロシアのアムール川生まれの鮭。ときしらずとほとんど見た目が変わらないですが、通常の鮭が5~15%の脂肪率なのに対し鮭児は20%を超え非常に美味しいお魚です。その分価格も1匹で数万円する高級魚のなります。(価格は相場なのでその時に寄って異なります)
国内で消費されている鮭やサーモンの大半は実は輸入に頼っています。その割合が実は80%以上、日本の食卓には世界の「サケ」が乗っている訳です。
輸入の内、約40%はお寿司やお刺身用の生食用のサーモン
輸入の約60%を占めるのが、こちらの塩蔵鮭。
残り25%は生食用でも紹介したトラウトサーモンを塩蔵したものになります。
サーモンピンクという言葉がありますが、実は鮭は「白身」のお魚に分類されます。
まず、「赤身」「白身」の定義なのですが、筋肉中の血色素のミオグロビンの含有量。ミオグロビンが多ければ「赤身」少なければ「白身」に分類されます。
実は鮭のあの鮮やかなオレンジ色は食べてきたエビやカニ、オキアミに含まれる「アスタキサンチン」というカロテノイド系色素、アスタキサンチンは非常に豊富なのですが、ミオグロビンは少ないので鮭は白身魚に分類されます。
鮭にはたくさんの栄養素が豊富に含まれています。それを順番に説明していきましょう。
鮭は日本で最も消費される魚であり、焼き、煮、刺身、燻製など多様な調理法で楽しまれています。日本の鮭消費量は世界の約10%を占め、そのほとんどは輸入に依存しています。鮭にはさまざまな種類があり、季節や産地によって異なる特徴を持ちます。栄養面では、アスタキサンチン、DHA、EPA、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンEを豊富に含み、健康に多くの利益をもたらすため、日本で広く愛されている身近なスーパーフードです。
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