秋の代表果実「柿」。実は、食物繊維・カリウムをたっぷり持ち、干し柿になると栄養が凝縮する特徴もあります。「第2の主食」と呼ばれる理由や、日常での活用法を見ていきましょう。
柿には不溶性食物繊維が多く含まれ、便のかさを増やし腸を刺激する作用があります。 また、善玉菌のエサとなり腸内環境を整える助けにもなります。
柿のカリウム含量はかなり高めで、不要なナトリウム(塩分)を排出しむくみや血圧上昇を抑える働きが期待されます。
柿にはビタミンC、β-カロテン(ビタミンA前駆体)、ポリフェノール類のタンニンが含まれ、抗酸化作用や免疫サポート作用が期待されます。 ただし、干し柿に加工する過程でビタミンCは失われやすく、他の成分が凝縮する傾向があります。
干し柿は水分が抜けて成分が濃縮されるため、食物繊維やβ-カロテン、カリウムが増加する反面、ビタミンCは減少します。
柿を薄切りにして、ご飯の代わりに和え物と一緒に食べる、あるいは小さく刻んで全粒パンやシリアルに入れる、といった「副主食的」使い方ができます。甘みと繊維をプラスする感覚です。
熟した柿は色が濃く、果皮に張りがあり、持ったときにずっしりと重さを感じるものが良品。硬すぎるものは未熟、柔らかすぎは過熟の可能性。
生柿は冷蔵庫で1〜2日が目安。より長持ちさせたい場合は陰干しや低温乾燥させて干し柿にする方法も。干し柿は湿気を防ぐため密閉保存が望ましい。
Q. 柿を一度に多く食べるとどうなる?
A. タンニンが多いため、過剰摂取で便秘を引き起こすこともあるので適量を心がけて。
Q. 甘さが気になるが、どうすれば?
A. 甘柿・渋柿を選ぶ、熟度を控えめにする、また刻んで他の食材と混ぜて甘さを和らげる調整も効果的。
秋・冬にかけての果物情報はこちらでも配信中。旬を逃さず取り入れたい方はぜひ登録を。
This website uses cookies.