日本で「キュウリ」と言えばお漬物にするかサラダにするか、冷やし中華やそうめんなどの付け合わせに使われる食材として一般的です。ただ、海外では意外な問題解決に「きゅうり」が使われています。今回はそんなキュウリの意外な活用法やキュウリにちなんだ海外の言葉をご紹介します。
海外では口臭の予防に輪切りにしたキュウリを口に含み、30秒間舌や口蓋(口内上部)に押し当てると、口内を殺菌し口臭を予防するといわれています。
口臭は様々な理由で起こります。きゅうりが口臭を予防する理由は以下の通りです。
この様にキュウリには口臭を改善する効果が期待できます。ただし、これが口臭を治療するとまでは断言できないので、もし口臭で悩まされている場合は、歯科検診など医療機関で適切に処置されるのが最も効果的です。
輪切りにしたキュウリに熱湯に入れると、あの青臭さの元であるキュウリアルコール(C9H12OH)が放たれます。実は森林浴でリラックス効果をもたらしてくれる香気成分の1つで、人をリラックスさせてくれる効果があります。
遠くの森林に行かなくても、自宅で手軽に森林浴効果を得ることができます。
キュウリの皮の外側のワックスをインクに押し当てて、ゆっくりこするとインクが落ちます。
キュウリは非常に水分を多く含み、局所にスライスしたキュウリを貼ると、そこの温度を下げてくれます。また水分の他にビタミンCなど肌に良い成分がキュウリに含まれてい為、顔のスキンケアに用いられたりします。
この様に食べる以外にも様々なキュウリの活用法が見出されています。もしかしたら、まだ知らないだけで、新たなキュウリの使い道がまだまだこれからも見つかるかもしれません。
次章では、そんな有用で身近な「きゅうり」だけに、各国で様々な諺(ことわざ)に使われています。それらについてご紹介致します。
日本にキュウリが伝来したのは6世紀頃に中国からと言われ、当初は黄色く完熟してから食べられていたので「黄瓜(きうり)」と呼ばれていたそうですが、一般に栽培されて食卓に並ぶようになったのは昭和に入ってからでした、その為に今では一般的な野菜なのに「きゅうり」にまつわる日本のことわざは一般的ではありません。
しかし、ヒマラヤ山麓発祥で紀元前10世紀頃から世界に広まっていっていたので、各国に様々な「きゅうり」にまつわることわざが残されています。この章ではそんなことわざをご紹介します。
キュウリみたいに冷たいという言葉から「窮地に陥っても冷静な人」という意味で用いられる言葉です。きゅうりは水分が多い為に、表面と内部で20度近い温度差があると言われ、そこに由来する言葉と言われています。日本でも冷蔵庫が普及する前は、流水で冷やしたキュウリを暑い夏に食べられていました。
直訳すると「きゅうりは小さい内に曲げる」となります。きゅうりがまだ小さい頃に形を整えると、きれいな形のきゅうりにすることが出来ることから、「正しい教育や訓練は若いうちに受けさせた方が良い」という意味になります。
青いキュウリは苦く、熟したキュウリは甘いというのは、品種改良が進む前のキュウリは熟す前だと苦みが強かったと言われます。そこから「未熟な時は苦く辛い経験だけど、習熟すると上手く(甘く)なる」という時間経過で物事が良い方向に進むという意味のことわざになります。
直訳すると「瓜が熟すまで待て」となります。これは忍耐強く待つことで良い結果が生まれるという意味で使われる言葉です。内容的に中国の諺と同じルーツで生まれた言葉と推測されます。
日本でも、すごく身近な野菜である「きゅうり」、実は食べる以外にも様々な用途に使われていたり、ことわざに使われていたりと、あまり知られていない情報がまだまだ世界にはありました。
今後も、きゅうりだけでなく、様々な食品について調べて、皆さんにご紹介したいと思います。
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