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調味料など加工された食品の見分け方

新商品の溢れる日本

 日夜、各メーカーが新商品を開発&販売している日本。リニューアルも含めて1年間で4000~6000程の新商品が世に出ていると言われています。それに加えて以前販売して定着した商品もありますし、それ以前からずっと愛され続けているロングランな商品もたくさんあります。

 基本的に、知っている商品を選ぶことが多いと思われますが、たまに違う商品や新商品を試してみたくなるのが人情。ただその反面、失敗したくないと思うのも人の常です。

 長らく食品を取り扱いする仕事をしていて気が付いた商品の傾向をご紹介します。

3番目に見るべき裏

 食品購入において先ず見るのは「それが何なのか」と「いくらなのか」だと思います。それの順序は人それぞれですし、非常に効果だったり、とりあえず不要だったりする物は保留になる事が多いと思われます。

 そして「買おうかな?どうしようかな?」と迷われた時は、是非とも裏面を見てください。

 

見るべきポイント

 それは原材料、みなさん、たぶん何気なく裏面の原材料を見られると思いますが、実はその商品について非常に詳しく教えてくれる一覧だったりします。

  • 原材料の順番:実は最初に掛かれている品が一番使っている量が多い原材料です、それから多い順に書かれています。例えばですが、お蕎麦の原材料を見てみて、1番目がそば粉なら蕎麦が多く使われている。もし1番目が小麦で2番目がそば粉なら、小麦粉>そば粉となります。これはお菓子などにも当てはまるので、1番目が砂糖だったりすると「すごい甘いのかも」と判断できたりします。

  • 使用油脂:日本の加工食品には結構多数の油脂が使われていることがあります。「おいしさは脂肪と糖で出来ている」というフレーズがあるくらいですので、油脂を使ってより旨味を上げている場合もありますが、まれに油脂を入れることによって低価格にしている商品もあります。また、油脂分が多かったりすると胃もたれの原因になる場合もあります。特定の食品で胃もたれされることがある場合は、一度裏面の表示の油脂を探してみるのも良いかもしれません。特定の油脂が体質に合わない場合は、その油脂を避けるきっかけになるかもしれません。
  • 原産国:この項目は気にされる方気にしない方に分かれると思いますが、加工食品ですと「国産」と「国内製造」という複数の表記があります。基本的に「国産」を書く場合は原材料も生産も日本国内で行われれる事がありますが、「国内製造」や「国内加工」という表現の場合、原材料は他国の場合もあります。

次はメーカーの業種

 裏面で、ざっくりどの様な原材料を使われているのか、調味料の順番で味付けが塩が強いのか甘いのかなどを想像することができますが、実はメーカーの名前からもある程度推測することが可能です。

 あくまで例ですが、例えば今の時期はそうめんで大活躍の各種メーカーの「めんつゆ」ですが、それを作っているメーカーをよくよく見ると元々は「出汁メーカー」だったり「醤油メーカー」だったりします。絶対では無いですが、「出汁メーカー」の麺つゆは「出汁」にこだわりがありますし、ノウハウもあります。逆に「醤油メーカー」は醤油の使い方活かし方が上手です。

 昨今は、「お酢メーカー」がお酢を作る時の「発酵」技術を活かして「納豆」を作ったりしているので、一概に言えませんが、調味料を選ぶ時に「元々はスパイスの会社だな」とか「うま味調味料の会社だから…」と、あれこれ推測ができます。

結局食べてみないと分からないけど

 上記のは全て、あくまで選択する時の目安になる指標です。「美味しい」「美味しくない」は好みもありますし、体調や気温、またはシチュエーション(状況)で変わったりします。

 食べてみて美味しかった、となってから裏の表示を見て「何でだろう?」なんて思うのも、次にまた自分に合う一品を見つける方法になり得ます。

 皆さんの美味しい食生活を、これからも応援しております。

城戸憲司

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