エジプトが有名ですが、実はインド原産のモロヘイヤ、インドからエジプトに交易で渡り、その後大人気に。その理由のひとつに古代エジプトの王様が病気になった時にモロヘイヤのスープを飲んで回復したことから「王様の野菜」と呼ばれるようになり一気に広まりました。
古代エジプトで使われていたコプト語で「モロハヤ(molokhia)」と言い、後にアラビア語で「ムルキーヤ(molokheiya)=王家の野菜」となり現在のモロヘイヤ(英語:Moroheiya)になりました。
日本には昭和30年(1950年代)頃に入ってきたそうですが、なかなか定着せずにいましたが、1980年ごろに「全国モロヘイヤ普及会」が設立され、徐々に日本全国に広まっていきました。
カロテンやビタミンの含有量は野菜の中でもトップクラスで「美の野菜」とも呼ばれ、あのクレオパトラも好んで食していたそうです。
モロヘイヤに含まれる主な栄養素は
夏の暑さや強い紫外線に打ち勝つのに心強い栄養素がたくさんある、それが「モロヘイヤ」になります。まさに「王様の野菜」ですね。
そんな王様の野菜モロヘイヤですが、調理する時に2点の注意点があります。
ビタミンCや葉酸、水溶性食物繊維は、水に溶けだしてしまうので、長時間茹でてしまうと、煮汁に溶けだし捨ててしまうことになるので、短時間でサッと茹でてしまうことが良いです。または古代エジプトの王様の様にモロヘイヤのスープやみそ汁にして汁ごと飲んでしまえば残さず摂取することができます。
モロヘイヤに含まれるβカロテンやビタミンEは油と調理することで、その油に溶けだしてその油と一緒に体内に摂取されますので、ベーコンと一緒にスープにして脂身を溶け出させるも良し、最後にオリーブオイルやえごま油やアマニ油などオメガ3系脂肪酸と一緒に摂っても良いと思います。
実はモロヘイヤの種や成熟中の種子、成熟種子の莢(さや)に強心作用のある成分ストロファンチジンが含まれています。少量でもめまいや嘔吐などの中毒を起こします。ただし、市販のモロヘイヤの様に収穫期の葉、茎、根の各部位並びに蕾(つぼみ)発生期の葉、茎、根、蕾の各部位には含まれていないので、市販のモロヘイヤでの健康被害の心配はありません。
家庭菜園でモロヘイヤを育て収穫する時は、必ず収穫時に種子やその種子を包む莢(さや)が無いことを確認してから調理してください。
夏野菜の王様「モロヘイヤ」市販の物は心配ありませんが、家庭で育てる時は十分注意して、その健康成分を摂取しましょう。
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